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トミーウォーカー運営PBW『エンドブレイカー!』、その登録キャラ『ファルス・ランディール』のキャラブログ
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ジャグランツ王の討伐に出ていた方たちが帰っておいでになったのう
ここからどう転がるか分からぬところじゃが、何がどう変わるのか気になるのう

しかし激しい戦いだったようで、姿の見えぬ仲間を案ずる声も聞こえてきておったのじゃ
再び逢い見える様にと祈ることしかできぬのが歯がゆいのう

さて、領主殿の方はどうなるのやら……
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手伝いや催し物以外の依頼は初めてじゃったから、新鮮で面白かったのう


しかしザリガニはいったいどんな料理にされたのやら……。
思い出すだけで溜息が漏れるなんて


まるで恋をしているみたい

夜も開けきった街中をてくてくと歩いてかえる途中、ふと思い浮かんだこと。
久方ぶりの貫徹で鈍った思考回路が、それを意味もなくこねくり回す。

目蓋の裏に焼きついた朝焼けの色。
夕焼けとの類似点、相違点。

半分以上落ちかかった目蓋越しに目をこすれど、睡眠欲は一向に減る気配がなかった。
どんどんと遡る記憶。

幼い頃、母、笑い声、白いシーツ
義兄、赤い花、噂話、おば、視線

眠気とあいまって曖昧な思い出は意味もなく再生され続ける。

ぼんやりと歩いていたら何かにぶつかりそうになって、ぴたりと足が止まる。
見れば、危うく自室のドアに頭突きをぶち込むところだった。

夢と現実の境目を行き来しているのか、足元がふわふわと頼りない。

もう限界だと扉をくぐってまっすぐにベッドに倒れこむ。
乾燥したシーツは微かに日向の匂い。
昨日干しておいてよかったと思ったのも束の間。
あっさりと意識は眠りにさらわれていった。
 

しとしとと明け方から降り始めた雨の音を聞きながら、ファルスは机の引き出しを開けた。
そこに入った便箋を何枚か取り出して机の上に乗せる。
最近筆不精もいいところで、便りを待っている相手のことを思うと申し訳ない気がした。

いっこうに進まないペン先から視線を外して、ファルスは思う。
ここ数ヶ月でずいぶんと自分を取り巻く状況が変わったのは事実。
書けることが多すぎて何から伝えていいものやら彼女は悩んでいた。
現状を伝えることで、厄介なことになるかもしれないと案じる気持ちもある。

「それでも、知らせておかないといけないことが多いのよね……。」

ペンを手にため息をひとつ。
その顔には困ったような笑みが浮かんでいた。
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