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トミーウォーカー運営PBW『エンドブレイカー!』、その登録キャラ『ファルス・ランディール』のキャラブログ
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一つこぼれた溜息
ほんの少しだけ白いそれに冬の深まりを見て、椅子にかけてあったストールを手に取る
色褪せた緑のそれを羽織れば、微かに冷えた空気が遠のいていく気がした

視線をやった窓の外はすっかり冬支度を終え、いささか簡素な枝振りの木々が連なっている
その様に浮かんだ寒そうだなと言う思考はきっと
いまだ肌寒さを憶えるわが身を反映してのことなのかもしれない

「温まるものでも作ってこようかのう」

階下の炊事場にはまだ取って置きの茶葉が確かに有ったはずで
先日購入したばかりの生姜蜜を試すにちょうど良いと

誰にとも無く呟いて部屋の戸をくぐった



琥珀色の紅茶が入ったカップを冷えた両の手の指先が包めば、背筋がふるりと温度差に震え
寄せた唇が温もりにに触れる前に甘い蜜と生姜の香りが鼻先をくすぐる

この部屋で過ごすようになってもう半年は過ぎただろうか
春、夏、秋と季節は変われど生活のリズムは変わらない

寝て起きて、気が向けば街に出て歩き、ときに歌い奏でて、また歩く
お腹の虫が催促すれば軽くそれを満たして落ち着かせ、睡魔に呼ばれれば家路につく
宵の闇に星を見上げ、赴くままに口ずさんだり

こうして流れを追えば、実に贅沢な時間のつかい方をしているものだと苦笑を禁じえない
以前『時に追われながら』生活していた時期があったことが夢のようにさえ思える

やらねばならぬとされることが山ほどあった過去
やりたいと思うことが山ほどある今

どちらが幸せなど、自身に問うまでもない
どちらも幸せには相違ないから
できること、したいこと、やらねばならぬこと
いずれが欠けても物足りない気がするから

ひとまず明日は何処へ行こうか考えながら
半ばまで減ったカップを両手で包んだまま、ほうと落ちた溜息が温まったのを色彩で知った
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